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自分の仕事に行き詰ったとき、いつも思い出すのがこの映画です。何のために仕事をしているのか、何のために生きているのか、それは多分、正義、真実のためだと思うのです。 老いはじめた三流弁護士、ポール・ニューマン。仕事に対する夢や希望も遠い昔のこと。日々の小銭を稼ぐので精一杯。そんな彼にふと大きな案件が舞い込んでくる。上司からのお慰みの仕事だ。医療ミスにより植物人間になってしまった家族からの訴訟。 示談に持ち込めばそこそこのお金が稼げる。当然そのつもりでいた。相手は医療界の権威、最高の弁護団を従えてくる。勝てる見込みなどない。 病院で植物人間になった人物に出会う。ふと心が揺らぎ始める。そう、正義とは真実とは…。いい年こいて、夢見るオヤジになったポール・ニューマン。 夢を追いかけてというロッキーのようなありがちなストーリーではありますが、ポール・ニューマンの魅力に惹かれます。この映画、あまり評判は良くなかったような気がしますが。 一番印象に残っているシーンは、法廷で証言をしてくれるという医者に出会い、彼を車まで送りに行ったときの会話です。ポール「でも、なんで証言をしてくれる気になったんですか?」、医者「なぜって真実のためですよ。あなたもそうでしょ?」 この医者が、真実のためっていう言葉を、とても軽く言います。何を下らないことを訊くんだ?という感じで。 もう一つ印象に残っているシーンは、その医療ミスを犯したときにカルテの改ざんを命じられた看護婦の法廷での証言です。検事「なんでそんな昔のことを今でもはっきりと覚えているんだ?」、看護婦「いつか、必要になると思ったからです。」 悪い人間はたくさんいる。でも、良い人間も、助けてくれる人間もまたたくさんいる。 単純で簡単なことだと思うんですよね。でも、それが見えなくなったときには、このときの医者の言葉を自分に言い聞かせています。正義のため、真実のために、という言葉を。
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